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熊谷 晃*
JAERI-Research 99-017, 151 Pages, 1999/03
本報告は、著者が連携大学院制度の下でJT-60Uにおいて行った研究の集大成である。ダイバータ領域でのプラズマ粒子、中性子粒子及び不純物粒子の挙動を調べた。ダイバータ部は炉心プラズマと壁との相互作用を最小限に抑えることにより、炉心性能を改善する重要な役割を持つ。ダイバータ部での物理現象の理解は、次世代装置のダイバータ設置において不可欠であり重要な研究課題である。内側・外側ダイバータ部でのプラズマの非対称性とスクレイプ・オフ層を流れる電流の関係、炭素イオンのドップラー広がりによるダイバータ領域のプラズマイオン温度測定、D線スペクトル分布解析による詳細な中性粒子の挙動及びリサイクリング過程の理解等の研究を行い、ダイバータ領域での粒子の輸送特性に関する新しい知見を示した。本研究は今後のダイバータ研究の指針を与える。
河裾 厚男
放射線, 24(3), p.21 - 28, 1998/00
2つの検出器を用いた消滅線のドップラー拡がり測定の最近の進展についてレビューする。この同時計数によるドップラー拡がり測定で得られるスペクトルのS/N比は、従来の1つの検出器を用いるものよりも格段に高く、スペクトルから陽電子消滅サイトの元素分析が可能になる。そして、原子空孔に束縛された陽電子の消滅より、原子空孔周りの不純物元素に関する知見が得られる。
多田 健一
no journal, ,
核データから炉心計算までの全てを国産コードで取り扱うシステムを整備することを目的として、原子力機構では2013年度より、核データ処理システムFRENDY(FRom Evaluated Nuclear Data librarY to any application)の開発を進めている。本発表では、FRENDYの概要及び処理結果の妥当性検証について報告する。